独身時代の心のバイブル!aikoが再び私の心に息づき出した

すきなこと

結婚後、ずっと聞いていなかったaiko。音楽は、私の生活からもだいぶ遠いところにありました。

それが、昨日から家でのPC作業中には、aikoが流れています。

aikoを知ったのは、今から24年ほど前。aikoは、私の青春そのものでした。

aikoと出会って、自分の大切なものになり、一度は手を振ってさよならしたのちに、再会を果たしました。

私の人生に欠かすことのできないものを、またひとつ見つけました。

そんな、aikoをめぐる思い出と私自身の機微について、思いを巡らせてみようと思います。

恋堕ちる時 ~aikoとの出会い

高校卒業を間近に控えたある日、アーケードにあるCDショップで何気なく見ていたCDの中に、aikoの「桜の時」を見つけました。

その時、既にaikoの存在を認識していたかは、もはや定かではないのですが…

「桜の時」のジャケットは、桜の柄があしらわれた桃色の和紙が使われていて、aikoが描いた女の子のイラストという、とてつもなく可愛らしいデザインです。

その時の私、迷わずジャケ買いした記憶があります。

その後、音楽はもちろんのこと、細部に至るこだわりに、心をぐっとつかまれていくわけです。

「桜の時」は、私の心にaikoが重なりだす、最初の瞬間だったと思います。

大学進学で、みんな島を離れてバラバラ。その時想う人を想いながら、繰り返し聞いていたんじゃないかな。今となっては、甘くもほろ苦い思い出。

キラキラ ~aikoとともにある日々

それからは、過去のCDを手に入れたり、CDが発売される都度予約して、初回限定仕様版を手に入れては喜んで聞いていました。当時は、予約特典でポスターがつくことが多く、大好きなジャケットのものは部屋に貼って飾ったりもしていました。

深夜に流れるラジオ

大学生の頃は、ラジオも聞いておりました。ぬるコム。aikoのラジオ愛があふれた番組です。

バリバリの関西弁で、ひたすらテンション高めだけど、深夜ならではのきわどさとゆるさ。でも、ジングルひとつ手を抜かず、aikoはじめスタッフの皆さんがものすごく楽しんでいるからこそ、リスナーものめりこんでいける感じでした。

後々、ベストアルバム等の特典ディスクでラジオを再現するほど。aikoにとって、ラジオの存在がいかに大きいものかが分かります。CDでラジオが聞けるのは、aikoだけではないでしょうか。

みっつの異なるライブ

ファンクラブに入会して、毎回のようにライブに参加してもおりました。ファンクラブミーティングに参加したのは、aikoが最初で、きっと最後です。

aikoのライブは、なんとポップとロック、そしてアロハの3種類が存在します。もしかしたら、知らないだけで、他にもあるのかもしれません。

アロハは、野外で神奈川にて開催ですが、一度も参戦ならずです。

ポップは、ホールツアーで、通常の曲やアレンジされた曲を、各々のペースで楽しみます。

ロックは、ライブハウスツアーで、ロック調の曲を、ギュウギュウ、ノリノリ・汗だくで楽しみます。

どちらも、全力で歌って跳ねて、手を打って、楽しみました。

ライブの都度、降ってきたキラキラテープは持ち帰って、大切にとっていました。aikoの可愛いイラスト・文字が、たまりません。

毎度、ライブ終了後のアンケートには、どんなにaikoが好きか、ライブがいかに楽しくて、パワーをもらえたか、アンケート用紙にびっしりと書き込んでおりました。

そういえば、何度目かのライブに参加した際、高校の頃のクラスメイトに偶然会ったこともありました。久しぶりに見ることができた元気な姿と、あの幸せな空間で同郷のひとに再会できたことが、とても嬉しかったのを、これを書きながら思い出しました。

日常、意識するもの

化粧や髪型、ファッションなど、大好きなものは多岐にわたります。自伝本の「aiko bon」も買って、隅から隅まで読んだものです。

アイメイクや、髪型を真似たこともありました。ピアスは、自分でいくつもあけてしまいましたが、今となっては、冠婚葬祭で両耳ひとつずつつけるだけとなりました。

お互い20代、社会人になった妹と、大都会・東京でカラオケに行って、aikoを歌い倒したこともありました。お互い母となった今、もうそんなことはないかもしれません。本当に楽しかったです。

空港で勤めていた時は、ライブが終わって帰るaikoを、1~2メートルそばから見ることができました。どんなことにも、やっていてよかったと思える瞬間は訪れるものです。

密かなさよならの仕方 ~aikoとの決別

恋愛や大切な気持ちを、まっすぐに歌うaikoを、結婚を機に絶つことにしました。

島からのライブ参戦も難しいだろうと、ずっと入っていたファンクラブも脱退してしまいました。

その当時の私は、結婚したらば自分の趣味にもお金を使うものではない、滅私奉公!などと思い込んでいました。

もう34歳だし、曲はその時々の私と重なっていたので、そんな過去を引きずるように、聞き続けることをよしとしない、変なこだわりがあったのかもしれません。

そして、9年間。

色んなところで、aikoの声が流れているのを耳にすることはありましたが、わたしごととせずに聞いていたように思います。

終わらない日々 ~aiko、再び

結婚してから10年目の最初の月。

aikoの「春プレイリスト」を見つけ、ふっと聞いてみたくなりました。

聞き始めると、これまでダメだよって断とうとしていた自分が消えていなくなり、聞いていいんだよって許可できる自分が現れました。

そして、流れてきたのは「星のない世界」。

その歌詞から、これからも旦那さんを頼って、想って、思い出していい、と慰められた気がしました。

旦那さんのことを想いながら、またaikoを聞き始めていいのだと思えた時、

なんだ!私ったら、まだaikoのことも、旦那さんのこともちゃんと好きなんだ

ということに、気づくことが出来ました。

ブランク長かったですが、再び私の人生にaikoが復活した瞬間です。

久しぶりに聞いても、aikoの声も、言葉もリズムも、メロディも、しっかり身体に染みついていて、私の中にはずっと、aikoが流れ続けていたようです。

シアワセ ~aikoがある明日

いつか、娘がもう少し大きくなって、興味を持つようになったら、一緒にライブに行けたりするのでしょうか。

きっと、ひとりでだって。好きは、パワー。

今回、書き始めて出てきたのは、曲にまつわる思い出ではありませんでした。

aikoがどんな風に、自分の生活に彩りを添えてくれていたか、その頃の気持ちを思い出しました。

きっとこれから、まだ聞いたことのないものを聞いて、新しい思い出が増えていくことでしょう。

そして、聞いてきたものを聞いて、これまでとこれからの想いが重なり、さらに新しい思い出が増えていく予感です。

今日も、音楽を聴いて心動かせる幸せ。ここまでのお付き合い、ありがとうございます。

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