子ども時代に出会った漫画の思い出

すきなこと

何も考えたくない。心は動かしたい。目で文章をなぞっても言葉が頭に入ってこない。そんな時は、映像の力を借りることにしている。

この頃は、新しいものを見るよりも、過去の作品を見返すことも多い。

YouTube、TVer、アマゾンプライムは、家に居ながら色んなジャンルの映像・動画を選び放題。なんて贅沢なことでしょう。

小学生の頃の、思い出の漫画のひとつ「耳をすませば」

今日の気分は、過去の映画から、「耳をすませば」。

「耳をすませば」と言えば、「柊あおい」先生。そして、「りぼん」!

30年以上前に読んでいた、細かな漫画の記憶は薄れているものの、それらの響きは、小学生の頃に夢中になった漫画の数々と当時の思い出が、心をぎゅっとさせる。

今回見たのは、実写版のほう。

10年後の、仕事をしながら夢を追いかける姿が描かれていると思って見始めると、しっかり中学生の頃の描写もありました。

「貸出カード」に、あふれる思い出

「貸出カード」は、雫に聖司の存在を知らせ、意識させる重要な役割を担っている。

そんな「貸出カード」に、さらに心を持っていかれてしまった。

自分にも「貸出カード」にまつわる出会いがあって、なんてことではない。

学校の図書室で、「貸出カード」に借りた証が残り、個人カードにたくさんの本の名前が増えていく喜び。

大人になった今、「貸出カード」が思い出させてくれたのは、そんな何気ない学校生活と、その中の小さな幸せ。

私の人生が現れて重なり、物語が膨らむ瞬間があった。

アニメ版映画と実写版映画

この映画を見た方ならば、ジブリアニメ「耳をすませば」も見ているはず。

どの役も、演じている方がそのイメージにピタッと重なりました。

ところが、いつまで見ても「カントリーロード」が流れてこない。

ジブリアニメの踏襲ではなく、映画独自の世界観を作るため、使われる曲は「翼をください」になったようです。とはいえ、ジブリアニメを何度もみて、「耳をすませば」=「カントリーロード」な脳内で、すぐには受け入れ難かったのは否めません。

ただ、雫が歌って、聖司が伴奏して、ふたりの心がかよっていく。そんな空気は大切にされていて、映画が終わるころには、ちゃんと「翼をください」が馴染んでいました。

子どもの頃、何度も歌った曲であったことも大きいかもしれません。

「言葉」と「音楽」の引力

夢を追う力は、ひとりで持ち続けることは難しくても、出会うひとや周りの大切なひとたちの応援で、いくらでも膨らませることができる。

自分の言葉で、悩み苦しみながらも物語を紡いでいく雫。

自分の音で、技術を磨き音楽を奏でていく聖司。

「言葉」と「音楽」は、私の中の何かを刺激するようです。

映画の中に出てくる台詞に、キラキラ光る言葉を見つけたり。

楽器を弾いて、周りを魅了する音や姿に心奪われたり。

私の琴線に触れるものを、たくさん見つけることができました。

心揺さぶられる、漫画との出会い

大好きだった、谷川史子先生の作品

子どもの頃から、独身時代まで、ずっと大好きで読んでいた漫画家さんのことを思い出しました。

「谷川史子」さんの、柔らかなタッチの絵と、台詞や言葉遣い。

全てが私の心を刺激して、そうありたいと思わせてくれたり、寄り添ってもらったり、元気をもらったり。

温かい気持ちになったり、やるせなさに胸が苦しくなったり、切なくなって涙を流すことも。

何気ない日常、それらの愛おしさ、大切に生きることを、最初に教えてくれました。

題名と、表紙のイラストを見るだけで、そんな気持ちが体じゅうを駆けめぐる。

子どもの頃に、出会えたものの存在の大きさ、憧憬の念は消えることはない。

娘にも、素晴らしい本との出会いがありますように

娘にも、積極的にどんどん本に出会って欲しい。

その中で、自分に影響を与えたり、支えてくれるものに出会えたなら、それはとても幸せなことだ。

自分と異なる物語は、人生の大切なスパイス。ここまでのお付き合い、ありがとうございます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました